業績を上げていく上で、先の展開を考えたり、方向性を考えたりして、それに備えていくことは企業にとって大事なこと。
一般社員やアルバイトの人は、あまり考えることはないかもしれないが、管理職、特に経営者は常にこういったことを考えている。
会社をいつまでも存続させたり、みんなの幸せを考えれば当然のことだ。
ただ、だからと言って目の前のことを放っぽり出していては、いずれ足元をすくわれて、にっちもさっちも行かなくなる;
小さな綻びが気づかぬうちに大きくなって、それが致命傷になったりするのだ。
だから、遠くを見ながら、目の前のこともソツなくこなしていく必要があるんだな。
当たり前のように聞こえるが、実際やってみるとこれが結構難しい;
先行き不透明なこの時代は特に・・・
少子高齢化、消費減少、企業の省人化、最低賃金の引き上げ、AIや流通チャネルの急増化・・・など、企業にしてみれば、問題は山積みだ。
その上、時代の変化の流れが早い。
そこに、以前のようにコロナなどがあると、もうたまったもんじゃない;
どれだけ手段を講じていても安定なんて求められない。
だから、将来に対しての対策は、社会状況を見ながら、ある程度流動的な要素も必要になってくる。
でも、その不安定な考察にばかりかまけていると、目の前のお客様や仲間が見えなくなってしまう。
現在、経営不振だけでなく、人員不足で廃業している会社も少なくないが、そういった懸念があるところは労働環境の整備やスタッフのモチベーション、給与体系などもすぐにでも見直さないと手遅れになってしまう。
オペレーションの簡素化(効率化)やスタッフ間のいざこざなど、最初は小さな綻びだったものが、気にかけずにいると知らないうちにどんどん波状して大きくなってしまうのだ。
そして、いずれ経営に悪影響を与える。
こういうことがないようにだけは、常々気をつけたいものだ。
しかし、「灯台下暗し」とはよく言ったものだなと思う。
今は情報が氾濫していて、その大半が将来の不安を煽ってコントロールしようとしている。
だから、よほどの経験と知識がなければ、バランスを保つのは難しい。
でも、今現在の売上を作ってくれているのは、今の顧客だし、従業員なのだ。
ここを最優先にするのは、当たり前のこと。
それを抜きにして、先はないのだ。
結局のところ、シンプルに焦らず、一つ一つ積み上げていく・・・
これが経営の基本なんだなと思う。
自分(自社)にとっての課題はその時その時で自然に目の前に現れてくるもの。
それを無視ぜずに解決していく。
これがそれぞれの企業の発展には必要なことになるんだと思う。
先行き不透明な時代に不安がないといえばウソになるが、その不安に囚われ過ぎて、足元を見失うことだけは避けたいなと思う今日この頃だ。