突然ですが・・・改めて振り返ってみれば、今の事業を始めて、もう20年。
早いもんだよなぁ。ホント。
つくづく、そう思います。
でも、この20年の間にホントにいろんな会社や商品、そして人と出会ってきました。
その中には、お客様という立場でありながら、僕の人生に影響を与えた恩師といった人もいます。
D社のSさんもその一人。
100億円企業のトップ営業で、僕よりも10歳ほど年上の優しい人情家の方です。
商売の基盤を支えるお客様への精神
そんなSさんがウチと関わることになったのが、今から17年前。
当時、Sさんは会社の方針で店頭での対面販売に力を入れていたんですが、依頼していたマネキン紹介所から派遣されるスタッフたちが売場でのトラブルや担当者からのクレームが多く、売上げも良くなかったので悩んでおられたんですね。
そんな時、ある卸先のスーパーで出会ったメーカーの人にREBORNを勧められて、ウチと取引が始まったというのがきっかけでした。
Sさんとは取引が始まって、すぐに打ち解けることができ、評価もいただけるようになってからは、いろいろと便宜も図っていただき、営業の傍ら、ちょくちょくウチの事務所にも遊びに来ていただけるような間柄にまでなりました^^
そんなある日、打ち合わせが終わり、Sさんと事務所で雑談をしている時・・・その後の僕の人生に大きな影響を与える金言を授かったんです。
それは、良い取引を長く続ける秘訣についてでした。
長くいい関係が続く者同士の間にあるもの
Sさん曰く、長くいい関係が続く取引先との間には必ず「あるもの」が存在するとのこと。
それは、持ちつ持たれつの精神だと。
「立場の上下や利益の問題はあるとしても、自分のことばかり優先してたり、相手に対する尊重がない中では、必ずその関係は長くは続かない。
そこには相手への感謝もなければ、信頼関係も構築できないから」と・・・
「人間同士が商売に関わっている以上、それがないと絶対に良い関係には発展しない。
だから、持ちつ持たれつの関係にならないとね。 その方が結果的にお互い利益をもたらすんだよ。」
くつろいだ中の雑談で、一見何気ない会話でしたが、僕にはとても響きました。
経営状態を回復させた金言
まあ、「そんなの当たり前じゃん」という人もおられるでしょうが・・・
でも、これが意外と難しかったりするんです。
例えば、僕の場合、まだ安定しない起業当初などは明日食う米に困る時期もあったので、どうしてもそんな時は損得勘定が働いて、自分優先の感覚が強くなってしまいがちになる。
また、逆に取引先によっては、一方的に条件を上から突きつけられるところもあって、そこと長く取引を続けていると正常な利益が取れないまま、心が疲弊していくばかりで、気がつけば経営状態がにっちもさっちも行かなくなっていたりする。
こういう状態になると、「持ちつ持たれつの精神」を保持し続けるというのはなかなか難しいんですね。
そして、思い返せばそういった取引先(相手)とは、結果的にいい関係を長く続けることはできませんでした。
だから、その時にSさんが教えてくれたその言葉は僕の胸に深く刺さったんですね。
実際、それ以降そのことを念頭に置いて、取引先やスタッフにも接するようにしていくことで、10年以上付き合いが続くお客様が何社もでき、リピート率も97%まで上がり、在籍スタッフの離職率も大きく下がることになりました。
いや〜、まさに金言。
REBORNがここまで事業を続けられるようになったのも、このSさんの教えのおかげです。
ホント、救われました。
感謝です。
では、具体的にどうすれば「持ちつ持たれつの精神」を双方の間に育むことができるのかということですが・・・
それについては長くなるので、また別の機会に書くことにしますね^^
興味のある方は是非読んでみてくださいね。