今年の初めから新商品のフィナンシェの販売に携わっていますが、僕たちマネキン販売員は事前に商品のことをいろいろ調べます。
商品のストロングポイントはもちろん、実際の味覚や食感、使用材料、製法・・・そういったことを頭に入れて売場に立ってお客様にあれこれ説明するんですね。
ただ、「美味しい」とか「安い」とか、また「こだわってます」「無添加です」といった表現はもうありきたりなものになってきているので、お客様には響かなかったりする。
特に、おみやげもの売場では、無数に様々なおみやげものが並んでいて、試食販売員もたくさんいるので同じようなことを言っていてもダメなんですね。
そういう場合は、ちょっと他の価値も提供してみる・・・そういうことも大事だと思います。
例えば、フィナンシェの成り立ちをトークに混ぜてみます。
まず、フィナンシェってフランスが発祥の焼き菓子なんですね。
フランス語にすると、「金融家」や「お金持ち」の意味らしいんです。
何でもパリの証券取引所近くで店を営んでいた菓子職人が考案されたお菓子とされていて、忙しい金融マンがスーツを汚さずに片手で食べられるように考案されたとか。
形も金融家のお菓子として金塊をモデルに作られたらしいと。
だから、とても縁起のいいものと言われているそうです。
ちなみに、バレンタインデーのプレゼントとして贈る場合は「あなたに優しくしたい」という意味があるとのこと・・・
どうですか?
これらの情報を聞くと聞かないとでは、フィナンシェに対する見方は随分変わる気がしませんか?^^
さらに、今回販売しているフィナンシェは「きな粉」を使ったものなので、きな粉の栄養素を調べてみます。
きな粉の40%はタンパク質で体の基本的なエネルギーを作る要素を持っており、健康維持に非常に重要な働きをします。
また、原料が大豆なため、サポニンやイソフラボン、レシチンが豊富で動脈硬化や更年期にも効果的。
さらに、食物繊維やカルシウム、鉄分が補給できるので、女性には最適なものなんですね。
つまり、きな粉って体を気遣いながらも、安心して美味しく甘いスイーツを楽しめるってわけです^^
こういった情報が入ると、人はモノの印象や重要度が変わります。
そこで改めて購買の優先順位が変わったりするんですね。
おみやげものを選ぶ時には、相手の体を気遣ったり、喜ぶ様子を思い浮かべたりします。
そして、送った相手にありがたがられると、とても嬉しい気分になります。
新しく得たフィナンシェの知識を相手に伝えることで、その場の話題も膨れ上がり、もらった相手の商品に対する思いや送り主の気持ちが改めて新鮮に伝わる・・・
これは単に商品を渡すだけでは生まれない価値だと思うんですね。
ひとつの買い物で、買った方ももらった方もとても楽しく幸せな気分になる。
こういったことが、我々販売員のトークでも生み出すことができるんじゃないかと思います^^
販売って奥が深いですね。
自分の仕事を新鮮なものに保つためにも、いろんな工夫を施して、お客様を楽しまていきましょう。
そうすることで、自分にも幸せが回り回ってきますからね。
一緒に頑張りましょう!