職場を活性化させる上で従業員の管理・指導方法は無視できません。
特に少人数の店舗や営業所、また部署は、これが即業績に直結してきます。
そのため管理する立場にいる上司(店長や所長)は人間性と管理指導法が問われることになります。
今回は職場をまとめる上で必要不可欠なものについて書いてみたいと思います。
職場がまとまらないのは何故か?

部下がまとまらなかったり、離職率が高い職場によくあるのは業務作業だけを教えて、それで指導が終わっているケースです。
また、その業務指導も自己流で気分に任せていることも少なくありません。
これではとてもじゃないですが、良いチームを作るのは難しいでしょう。
もちろん業務指導は仕事をする上で大事なことです。
ただ、職場にはいろんな性格、タイプの人間が混在していて、価値観や考え方も違います。
だから、業務指導・技術指導だけに重点が置かれるようになると、性格や価値観の違いから派閥ができたり、足の引っ張り合いなどが生じたりします。また個人の才能を見逃して、それを生かすこともできません。
恐ろしいことに、こういうことはすぐにお客様に伝わります。
すると、当然足が遠のいたり、企業の価値が下がってしまいます。
では、どうすればいいのでしょう?
まとまる職場に必ずあるものとは?

職場をまとめるためには、その職場のが向かう指針(ルール)が必要です。
要は、「この職場で働く人間はこの方向に向かうために、こういう考えに則ったルールで働きましょう」という職場の軸となるテーマですね。
読んで字のごとく、従業員とは「何かに従って業務を行う者」です。
その「何か」が不明確だと、各々が自分の解釈で好き勝手に動くことになります。
その結果、自分では良かれと思ってやったことや何気なくやっていることが会社や仲間に迷惑をかけることになったりするといった事態が起こります。
そして、それが不和や誤解を生じさせる原因になったりするんですね。
また、この職場の指針(テーマに基づいたルール)を徹底すると、管理者はグッと指導するのが楽になります。
人を注意するにも、自分の行動ひとつにもしても、一人ひとりが「これはこの指針に基づいたものか?」と考えるようになるからなんですね。
そして、これが浸透していくと自立したいいチームに成長します。
強い自立したチームが持つ特有の視点とは?

職場の指針といえば、有名なのがディズニーランドの「クレド」ですね。
クレド(Credo)とは、企業全体の従業員が心がける信条や行動指針のことです。
ラテン語で志・約束・信条を表す言葉で、企業理念などとは少し違う意味合いになってきます。
企業理念や社是などは、創業時に掲げる企業の目的や社会的責任、企業の存在意義などを明確に示している言葉です。
それに対してクレドは企業が創業した後、企業経営の具体的事実等から、企業の改革や組織の環境開発、コンプライアンス経営などを目的として作られます。
クレドを作り企業の従業員一人ひとりに周知することで、自分で考えて行動できる主体的な考えをもつ従業員の育成や、育成による従業員のモチベーションアップなどにつながります。
また企業というひとつの組織に属していることに責任をもち、倫理的で法規的な経済活動ができるようなコンプライアンス遵守にもつながります。
具体的にディズニーランドの場合、イベント企画者から清掃係まで全ての従業員(ディズニーではキャスト)が以下の指針(クレド)に従って活動しています。
「The Five Keys~5つの鍵~」
【Safety(安全)】
安全な場所、やすらぎを感じる空間を作りだすために、ゲストにとっても、キャストにとっても安全を最優先すること。【Courtesy(礼儀正しさ)】
“すべてのゲストがVIP”との理念に基づき、言葉づかいや対応が丁寧なことはもちろん、相手の立場にたった、親しみやすく、心をこめたおもてなしをすること。【Inclusion(インクルージョン)】
さまざまな考え方や多様な人たちを歓迎し、尊重すること。すべての鍵の中心にあり、他の4つの鍵のどれにも深く関わる。【Show(ショー)】
あらゆるものがテーマショーという観点から考えられ、施設の点検や清掃などを行うほか、キャストも「毎日が初演」の気持ちを忘れず、ショーを演じること。【Efficiency(効率)】
安全、礼儀正しさ、ショーを心がけ、さらにチームワークを発揮することで、効率を高めること。
従業員全ての活動がこれに基づいて徹底されているんですね。
そのため、一人ひとりの価値観や仕事の意味、判断も共有されたものになり、同じ視点で一つの方向に向かって行動することができます。
また、相手の立場になって考えることができるようになりますし、これらが守れないと厳しく注意され、仲間として認めてもらえません。
こういった指針がベースに根付いているから、あの感動を生むことができているんですね。
職場をまとめる共通のルール・指針を作ろう

いかがでしたか?
全従業員が向かう道標となるべく明確な職場の指針があり、それを中心とした指導を徹底すると一人ひとりの行動基準が出来上がります。
そうなることで、それが善悪の解釈の基準にもなりますし、気分でブレることも少なくなっていきます。
当然、リーダーも生まれやすくなりますし、仕事に関する不平不満も出にくくなります。
強い自立したチームには必ず基本となる軸が存在します。
もし、現在職場がまとまっていないと感じるならば、一度従業員とみんなであなたの職場のクレドを作ってみることをお勧めします。
全員で「こういう職場でありたい」「こういう形で社会に貢献できるようになりたい」と意見を出し合って作ったクレドは全員の夢であり、共感できるものになるはずです。
そして、自分の意見が反映されて出来上がったクレドは一人ひとりが大事に守っていきます。
職場は仲良しクラブではありません。
いろんな人がいて当然です。
その混沌としたチームをまとめには、確固としたその職場の指針を作って、それを全員で守ることしかありません。
是非、全員が長く勤務できて、仕事が楽しくなるような指針を作って、独自の強いチームを作ってください。
きっと、明るい未来が待っていますよ。
一緒に頑張りましょう!