仕事柄、接客販売研修の講師を行っている立場上、買い物や外食をすると無意識にも店員さんの言動に目がいってしまいます。
何もシビアに接客態度を見ているわけじゃありませんよ。
ごく自然に目がいってしまったり、感じてしまうんですね。
いわゆる職業病です^^;
ただ、これが実践でとても役に立っているんですよね。
接客が上手くなる習慣とコツ:客観的視点を持つ

何事も物事を上達させるには客観性が必要です。
まあ、いきなり客観性を持てと言われても難しく思われるかもしれませんよね。
でも、そんなことはないんです。
実は、接客を上達させるとても簡単な方法があります。
それは「いいお客」になることです!
何もたくさんお金を使うお得意様になれといってるんじゃありませんよ^^;
ここで言う「いいお客」とは、「お客の立場として感性を上げる(感性を磨く)」ということです。
接客が上手くなる習慣とコツ:自らお客として感性を磨く

僕はよく研修でも、いい販売員になるには自らがお客としていろんな接客経験をすることが大事だと言います。
買い物や外食に行くと、とてもいい気持ちにさせてくれる人もいれば、「なぜお金を払ってまで、こんなに不快にならなきゃいけないんだ?」という接客をする人もいます。
でも、これに一喜一憂しているだけではもったいない。
この体験に対して「なぜ、あんな接客になるんだろう?」「あの対応のどこがいけないんだろう?」とか「あの人の何が良かったのか?」「なぜ買う気になったのか?」を探ってみるんです。
また、管理職や指導する立場の人なら「あのままだとあのお店はどうなるだろう?」「あのお店を立て直すにはどうすればいいか?」とか想像したり、考えたりするんです。
そうすると一回一回の体験がすごく有意義になり、感性も磨かれ、いいことも悪いことも勉強になります。
また、買い物や外食に行って、そこの店員によって嫌な思いをしても観察眼を持ったお客として接していると必要以上に腹も立たず、「あれは、ないよなぁ〜」と後で笑えてくるので過度にストレスを溜めることもなく、損した気分も軽減できます。
お客様の立場になって客観的視点を磨く。
レジや店内が混んでいる時、お客様が少ない時、クレームの対応をしている時、わからないことがあって困っている時・・・それぞれのシチュエーションで自分にどんな対応をしてくれるのか?
こういう視点を持っていると接客向上のヒントは日常に溢れていることに気づきますよ。
接客が上手くなる習慣とコツ:評価基準は相手にあることを知る

いかがでしたでしょうか?
接客は相手に対して行う行為です。
つまり、相手がどう思うかで評価が決まります。
だから、まずは自分がお客の立場の時に「この人の対応は気持ちよかったな」と思う人のよかったところを徹底的に真似てみてください。
また、嫌な接客を受けた時は、その人の行為は絶対に真似しないようにしましょう。
そして、良くも悪くも感じなかった店員・・・それは「現状のあなたの大枠の実力」。
つまり、あなたの鏡です。
良くも悪くも感じなかったのは、ある程度自分もできるから。
そして、そういう人は記憶に残りません。
だから、接客を上達させたいならいい接客で記憶に残った人を真似ることです。
先にも書いた通り、いい接客だと感じるのは相手(お客様)の評価基準に達しているかどうかです。
だから、自分が「いいお客(お客の立場として感性を磨く)」になれば、自分の目を通してその評価基準を手に入れることができます。
そして、いい接客をする店員の技術を記憶して、習得することを繰り返すことで、どんどん自分の基準を上げていくことができます。
すると、自然に接客技術は向上していくでしょう。
自分がいいなと思える店員さんが見つかるということは、自分の評価基準を上げる技術を身につけるチャンス。
逆に、悪いなと思える接客をする店員さんを見つけたらトラブルを減らすチャンスです。
是非、日常の買い物からも感性を磨いていってくださいね。
一緒に頑張りましょう!