人が店舗で働く場合、いろんなことを覚える必要が出てきます。
オペレーションはもちろん商品のこと、業務の効率化など一通り覚えるだけでも結構な努力が必要です。
ただ、それを覚えるだけで満足している人も少なくないように思う。
実際、そこに落とし穴があって、実はそれが店舗の売上に大きく関わっていることも少なくないんですね。
店舗の繁栄はモノよりもそこに勤務する人による影響が大きい
店舗を反映させる要因はいろいろあります。
立地もあれば品揃えや客層、価格、雰囲気、買いやすさなど言い出せばキリがないくらい;
でも、立地が悪くても繁盛しているお店はあります。
また、品揃えがイマイチでも、特に安いわけでなくても、オシャレじゃない店舗でも繁盛しているお店はあるんですね。
一体、何が違うんでしょうか?
ズバリ。それが人の力なんですね。
お客様は何を買うかよりも誰から買うかを優先する時代
僕の幼馴染でコンビニを経営している友達がいます。
もうかれこれ40年ほど経営しているわけですが、当然その地域には他にもたくさん至近距離にコンビニがあります。
でも、彼のお店以外は毎年新しく出来ては消えと入れ替わり立ち替わりで経営が長続きしているお店がないんですね。
もちろんコンビニですから、扱っているサービスも商品もそれほど大きな差はありません。
どこも年中無休で24時間営業です。
でも、彼の店舗だけが健全に続いていて、拡張しているわけなんです。
不思議だったので、ある日その理由を聞いてみました。
すると、その答えは「従業員の対応」だったんですね。
お客様は無意識に選別していることを知ること
彼曰く、特別なことをしなくても、気持ちのいい挨拶を徹底するだけでも大きな差がつくと。
なるほどなぁと思いました。
実際、僕も経験があります。
自宅の近くに行きつけの喫茶店があるんですが、ある時から勤務し出した一人のウェイトレスさんの対応がどうも不快で、その店から足が遠のいていた時期がありました。
数ヶ月して再訪した時には彼女の姿はなく、どうも退職したみたいだったので、そこからはまた通い始めたんですが・・・
あからさまに嫌な対応をされたわけではありません。
何となく感じ(気持ち)が悪いというか・・・
それが証拠に足が遠のいたのも、自分では気づかないうちに本当に無意識にだったんですね。
これって、怖いですよね。
どれだけ立地が良くて、良いものを安く提供していても、全て無駄になってしまうんですから。
これからわかるように、人は全てを覆す影響力を持っています。
お店にある唯一無二の魅力を最大限に引き出そう
人間、誰しも全ての人に好かれる人はいません。
人にはそれぞれ好みがあるし、どうしても受け付けないタイプの人もいる。
そこは仕方がないにしても接客という仕事は、そういう前提の上で成り立っていることを忘れてはいけないと思うんですね。
何気ない言動やしぐさ、姿勢で人に与える印象は全く違ってきます。
そして、それに気づかずに働いている人は少なくありません。
オペレーションや商品のことを覚えることはもちろん大事ですが、それはあくまで働く上で最低限のこと。
実際、お店に貢献できるかどうかはあくまでそこから先にあるんですね。
実店舗を成功させる上で、避けて通れない接客対応力。
人々が満たされた生活で消費をしない社会で、そこに重きを置くことができるかどうかで店舗の業績は大きく変わってくると思います。
灯台下暗しとは、よく言ったもの。
他店にない唯一無二の魅力はすぐ足元に落ちていたりするものです。
是非、人の魅力を最大限に引き出して、他にない圧倒的な魅力を表現してください。
一緒に頑張りましょう!