最近、徐々に増えつつある水産物の試食販売。
この数ヶ月、イズミヤ、アプリ、光洋などのスーパーでも実施しました。
水産物といってもいろいろあって、お客様への提供の仕方も様々なのですが、今回は店舗が味付けしてくれているものを調理して提供するといったものが中心でした。
このやり方でのメリットは、味付けに使った調味料と一緒に水産物を販売することができるということ。
水産部とグリサリー部の部門の垣根を飛び越えた企画が必要になって来ますが、今時そんなつまらない垣根に囚われていては売れるものも売れませんからね。
店舗もその辺りは柔軟に対応していく必要があると思います。
スーパーに来られるお客様は一様にある潜在的な悩みを抱えておられます。
それは毎日のメニューを考えなければいけないということ。
「今日は何にしよう?」
「子供(主人)は何が喜ぶかな?」
「最近メニューがマンネリ化しているから、ちょっと違うものを作りたい」
「簡単に作れて、きちんとしたものを食卓に並べたい」
そういった潜在的な悩みをいつも抱えておられるんですね。
そこに、目新しく簡単にできて美味しいメニューを提案するとお客様は「こんなのを待っていたのよ」と飛びついて買って行かれます^^
消費者が持っている潜在的な悩みを解決する。
眠っているニーズを先回りしてピックアップし、提案することがマーケティングでも重要です。
「美味しい」や「安全」といったことをPOPなどで謳うことも重要ですが、そういったアピールはもう普通にどこでもやっていてお客様には響きません。
「品質にこだわってます」といっても、自分のところだけじゃないんですね。
ネットで検索したら、そういったものはどんどん出てきます。
そういった意味で今の時代は、品質だけで差別化するのは大変難しくなってきてると言えるでしょう。
いかにしてお客様に選んでもらえるか?
これからは知恵を絞って売り方を考える時代です。
商品棚に並べているだけでは売れませんし、品質の良さも伝え方が悪ければお客様には届きません。
量販店は利益追求のためにどんどんPB商品を増やしていきますし、メーカーは自社商品を売るためには作る方だけでなく、売り方にも徹底してこだわる必要が出てきています。
同業他社や同品種、代替え商品より頭一つ抜けるためにも、店頭プロモーションはとても効果的なので、どんどん展開していってもらいたいと思います。
店頭にはシェア拡大のヒントがたくさん落ちています。
是非、業績アップのためにお役立てくださいね。