どの業界でも今は人員不足。
人材難なんて高度な悩みでなく、単に人員が不足しているといったありさま;
頭数が足りなくて、オペレーションが回らない・・・そんな理由で閉店するお店も少なくないんですね。
そして、僕らが普段からお世話になっているスーパーなども例に漏れず、人材難、人員不足といった問題に直面しています。
そこで、スーパーや量販店もその対応策が着々と進められています。
それを代表するのが、無人化やロボット化。
もう、ほとんどのスーパーはレジもセルフ化が進んでいるし、コンビニなどは無人店舗も出現しています。
そして、この流れは業界を問わず、人口減少、少子高齢化、人件費の沸騰といった社会問題に対応するため、今後もどんどん進んでいくだろうなと考えられます。
では、そんな中僕たちが手掛けている店頭販促・・・いわゆる試食販売や実演販売はどうなるのか?
それを今回は考えてみたいと思います。
各業界で進む無人化、ロボット化 無人試食ロボットも稼働
まず結論から言うと、
試食販売や実演販売も代わりになるものが出現すれば、今後なくなる可能性は出てくると思います。
現に無人試食ロボットはもう開発されていて、アメリカでは稼働しているところもあると聞きますからね。
試食台に人が近づくとセンサーが感知して音声で商品説明し、試食品の商品をカバーしているフタが自動的に開くという仕掛け。 https://news.nissyoku.co.jp/news/nss-7992-0007
簡単にいうと、こういう感じでできているらしいんです。
ファミレスとかでも見かける「ネコ型配膳ロボット」みたいなものなのかな?とも思うんですが・・・
あれなどはどんどん普及すれば、ウェイトレスという職業はこの先なくなることになりますよね。
ここで思うのは、レジスタッフやウェイトレスは、基本的には「人がやるサービスでなくてもお客様への効果や影響は大きく変わらない(弊害がない)」と判断されているということがあると思います。
マイナス要因が消えるロボット化にするメリット
気立てが良くて、素晴らしいマナーを提供する店員さん(ウェイトレス)はお客を呼ぶし、お店のファンも増えるので貴重な存在ですが、それほどたくさん存在するわけではない。
その一方でお金を払ってまでして雇っているのに印象が悪かったり、気分に左右されたり、覚えが悪かったりする人がいるのも事実。
それならば、一定の仕事を文句も言わずに淡々とこなすロボットの方が人件費もかからないし、教育するスキルも手間も要らない。雇う側もイライラしなくていいし、最低限の業務は全うしてくれるのでマイナス要素は軽減できる。
要は、ロボットだとプラス要因は期待できないが、マイナス要因をなくせるということなんですね。
試食無人ロボットが抱える問題点
こういう考え方は、人をたくさん雇用している規模の大きい会社や一定のサービスを提供するチェーン店はどんどん広がっていくんじゃないかと思います。
テレビCMとかメディアを使って宣伝しているメーカーは、もう商品のことはそれで消費者には認知されているので、細かい説明も必要ないためわざわざマネキン販売員を使わなくてもロボットで十分じゃないかと思いますしね。
ただ、試食販売に関しては、ロボットだと「どうだろう?」という点はあります。
まず、試食だけを目当てに来店されるお客様(いわゆる試食魔)や子供たちがいますが、ロボットだと荒らされるだけ荒らされて、他のお客様の害になるだけで、売上に繋げられるのかなと疑問に感じます。
また、試食品を用意して「自由に食べてください」と放置する方法を取る店舗もありますが、あの方法で売れている例をほとんど知らないので、果たしてロボットで本当に代役を果たせるのかと。
他にも、マスメディアに取り上げられることなく、こだわりをわかってもらいたい商品や説明しないと良さがわからない商品、また馴染みのない新製品の販売などを人材を経由せずに伝わるものなのか?
個々のお客様に合わせた細やかな対応や返答なしに興味づけやシェア拡大が狙えるのか?
スーパー全体が無人化していくことで、購買意欲を刺激する活気を生み出せなくなることやコミュニケーションが欠けていくことで殺風景な感動のない売場にならないか?
そういったことが考えられるんですね。
まあ、そうはいっても大手企業やチェーン店は人件費や人口減少は深刻な問題なので、無人化やロボット化はどんどん進んでいくだろうなとは思いますが。
試食販売、実演販売は無人化・ロボット化によりなくなるのか?
結論から言うと、この先の店頭販促(試食販売や実演販売)はプラス要因よりもマイナス要因をなくすことにメリットを感じる企業では、どんどん無人化やロボット化を進めると思うので、そこでの仕事は確実に減少すると思います。
ただ、まだまだ問題も多く残っているので、完全になくなることはないでしょうね。
スキルの高い人材やファンの多い人材はそれだけで貴重で価値があるし、無人化やロボット化が進めば進むほど、かえってその価値は上がっていくような気がします。
要は、試食販売でもプラス要因をたくさん提供できるマネキン販売は無人化やロボット化が進んでも存在するし、変えが効かない貴重な存在として価値が上がるようになるのではないかと思います。
逆に、
「誰がやっても効果は大きく変わらない仕事」
「ロボット並み、またはそれ以下の仕事しかできない人」
「業務上、マイナス要因の方が多い人材」
「人である必要性がない業務」
「人件費に見合った魅力がない人材」・・・
こういったところに該当する人や仕事はどんどんなくなっていく・・・厳しいようですが、これだけは確かなようです。
今はどこも人員不足で悩んでいますが、あと数年すると、AIが浸透していって、無人化やロボット化が進んでいくと、働きたくても仕事がないといった状況がきます。
その時に自分はどうありたいか?
企業としてどうありたいか?
それを決めるのは今の行動です。
ぜひ、必要とされる人材になって、充実した豊かな人生を歩んでいけるよう日々精進していきましょう。
一緒に頑張りましょう!