今はどこもかしこも人手不足;
求人広告を出しても応募がないし、雇っているアルバイトやパートも全然シフトを出してこない・・・
そういったことで悩んでいる会社やお店も少なくないと思います。
実際、今は人手不足が原因で閉鎖しなければいけなくなっている店舗もたくさん出てきているので、この問題に関しては早急に解決する手立てが欲しいところ。
ということで、上手く人を集め、応募者が殺到している会社やお店はどんな取り組みをしているのか?・・・別業種の例なども参考に挙げてみたいと思います。
見た目を重視する傾向

まず、今は髪型や髪色、爪やピアス、ヒゲなどの規制を緩めている企業に人気が出ている模様。
SNSなどが普及して自分を発信する機会が増えたこともあって、これまで以上に「自分らしさを崩したくない」という人が増えているんでしょうね。
あと、今の若い人は「重要性を感じない不必要な縛り」を嫌う傾向があるように思います。
例えば、接客や販売では髪の毛の色や爪などよりも愛想の良さや清潔さ、笑顔、スキルが大事なのであって、どうでもいいことにこだわっているのを馬鹿馬鹿しく思ったりする節があるということなんですね。
要は、本質を突いているということ。
あと、働く会社や店舗の綺麗さやユニフォームのかっこよさ、可愛さも応募率に影響を与えています。
少し前の話ですが、ミスタードーナツの応募者がすごく多いというので、その理由を調査したところ「ユニフォームが可愛いから」という意見が圧倒的に多かったということがありました。
ミスタードーナツは今でも応募者が多いようですが、人気俳優を使ってテレビCMをしていたり、店頭に俳優を使ったポスターを貼っていたり、イメージ戦力に長けているように思います。
ユニフォーム一つで応募状況が改善できるなら・・・こんなに安いもんはないですよね。
これまであまり気を遣っていない企業は今後は少し考えたがいいかもしれませんね。
働く時間に対する概念の変化

他には労働時間に対する概念を変えた企業も人気があるようです。
大阪にあるエビ加工工場は今フリースケジュール性を取り入れています。
2週間20時間勤務が最低限の約束事としてあるようですが、それ以外は自由。
会社に連絡なしに自分の働きたい時間帯で出勤でき、休憩時間も自由。
しかも、パートは年齢国籍問わず全員同一賃金になっているそうです。
今はタイミーなど短時間労働も流行っていますが、生活スタイルも多様化してきているので、仕事の時間帯に対する概念も大きく変化してきているんでしょうね。
また、有給休暇以外に「推し活休暇」を取り入れているといった企業も。
求職者の好きなことや好きなものへの活動を応援する時間を有給で10日間作っていたりするそうです。
こういったことからもわかるように、労働時間に対する固定概念をいかに崩すことができるかも応募状況の改善に大きくつながる要因になっています。
入り口を低く広く、出口を狭くする努力が必要

いかがでしょうか?
これまでの例でも、求職者は今「自分らしく生きる」ことに重点を置いているのがわかりますよね。
これまでは「仕事に合わせて生活や人生があった」のが、今は「自分らしい生き方にあった仕事を取り込む」といった感じなんだと思います。
携帯に必要なアプリを取り込むといった感覚なのかも知れませんね。
「でも、それじゃあいつまで経っても定職につかないじゃないか?」と言われるかも知れませんが、それはないと思います。
資本主義の社会である限り人間は働かなくては生きていけませんし、人は「自分の居場所」を見つけて役に立って求められたいという欲求がありますからね。
要は、求人では入り口の垣根を低く広くして、まずは入りやすくしてあげる。
そして、中に入ってきてから、その仕事の面白さや良さを感じさせ、人間関係を築いてあげることで「ここで頑張ろう」という意志が芽生えると定着していくといった形がこれからは主流になるように思います。
人口減少、少子化、高齢化社会と今後ますます人員不足は深刻化していくことでしょう。
そうなる前にこれまでの固定概念をいかに崩すことができるか?
スタイルの変革ができるか?
価値観を変えることができるか?
これらが問われてくると思います。
地球上に住む動植物は環境に応じて対応していけなければ絶滅してしまいます。
これはこれまでの歴史を見ても明らかですからね。
僕も自社の存続のために柔軟な思考で社会に対応していこうと思います。
一緒に頑張りましょう!