今シーズン、大谷翔平さんはメジャーリーグで「50-50」(ホームラン50本、盗塁50回)を達成しました。
メジャーリーグ史上初の大記録で、とても素晴らしいことです。
ただ、その時のホームランボールが後日オークションで売られたんですが、その落札額はなんと6億6千万円だったんですね。
これには、本当にビックリしました @@;
もちろん、50-50は野球業界でとても価値のあることであり、そのホームランボールが記念すべきものなのはわかるんですけどね。
でも、そこまで関心のない僕は自分のためになら千円でもいらない^^;
自分がめちゃめちゃ野球好きで周りに同じような連中ばかりがいて、一生それを保持することで自慢できる環境にいるなら1万円くらいなら買うかもしれないけど・・・
ただ、これを転売するために仕入れるとしたら話は全く違ってくるんですね。
実際は6億6千万円で売れたので、たとえ5億円で仕入れたとしても1億6千万円儲けることができるわけです。
でも、6億6千万で売れるという結果を知らない時点で仕入れるとしたら・・・
さて、あなたならいくらで仕入れますか?
(手持ちのお金はいくらでもあると仮定します。ちょっと考えてみてください)
まず、考えるのは、そのホームランボールがいくらなら売れるかということだと思います。
自分は興味がなくて価値が全くわからない人なら千円で仕入れて、1万円で売るという人もいるかもしれません。
また、自分の身近な人に売ることを想定して10万円とか100万円で仕入れて、50万円や300万円で売るという人もいるかもしれません。
ちょっと頭の回る人になると、過去最高のホームランボールの落札額を調べて2億円で仕入れて3億で売るという人もいるかもしれませんね。
いずれにせよ、対象(購入者・ターゲット)を誰に設定するかで同じものでもその人によりそれぞれ設定額が違うということなんです。
自分と同じような人(あまり価値のわからない人)を対象にしてる人は、自分の価値で秤にかけて金額を設定します。
自分の周りや想定できる範囲の人、またはそれと同じようなタイプの人を対象に販売を考えている人はその人の価値に合わせた金額を設定します。
でも、世界中で最も価値がわかっていている人を対象に考えている人は、その人に合わせた金額を設定するんですね。
要は、どんな人をターゲットに設定するかで手に入れる額は全く違ってくるということなんですね。
さらに、同じものを売るにも売り方によっては儲ける金額は変わってきます。
たとえば、YouTubeで大谷翔平さんの情報や50-50達成までのストーリーや裏話などをコンテンツとして発信し、個性的な面白いチャンネルを運営すれば、動画をバズらせて(再生回数を上げて)収益を上げることも可能です。
さらに、ホームランボールを売ってしまってからも、継続して動画を更新していけば、そのチャンネルからはずっと収益が生まれます。
やり方次第でホームランボールの収益以外からも儲けを生むことは可能なんですね。
これからもわかるように、同じものを題材としてビジネスを考えても人によって全然得られる結果は違ってくるんですね。
よく販売員でも「お客様にものを売るのに抵抗がある」とか「高いものを薦めるのが怖い」という人がいますが、自分とお客様の感覚は必ずしも同じではありません。
商売でも、それは同じです。
人は皆、価値観は違っています。
「自分はこう思うから」という感覚で、「お客様もきっと同じに違いない」と思ったら大間違い。
嘘だと思うなら、自分に問い正してみてください。
「もし、自分にお金があったら、大谷さんのホームランボールを6億で買うだろうか?」と・・・
きっと、マニア以外の人は買わないんじゃないかと思います。
でも、6億出してでも欲しいという人、買う人はちゃんといるわけです^^
不治の病で苦しんでいる人は、それが治る薬があるなら100万でも買います。
でも、健康な人にはその感覚は分かりません。
ポルシェに乗るのが小さい頃からの夢で心からポルシェを愛している人は、大金持ちでなくても買います。
車なら何でもいいという人にはその気持ちは分かりません。
その物が高くても価値を感じる人がいれば、その人は買い、そうでない人は買わない。
ただ、それだけです。
要は、そういった価値の人を相手に商売ができているか?
そういった人と出会っているか?
そういった人を集められているか?
(価値のわからない人)買わない人のことを考えるんじゃなくて、欲しい人、買う人のことを考えているかで言動は変わってくるんじゃないかと思います。
偉そうに言っていますが、僕も大谷さんのホームランボールが6億で落札されたと聞いた時は、驚いたと共に、自分の想像力の小ささやビジネス感覚の貧弱さに情けなくなりました(- -;)
全く。
狭い自分の価値観で物事を測っていたら、人生損をしますね^^;
販売がイマイチうまくいかない人も商売をもっと大きくしたい人も、今一度自分の感性を疑ってみることも大事かもしれませんね。
成功は自分の殻にこもっていたらできませんからね。
一緒に頑張りましょう!